「城中の霜, 橋本左内,」朗読1, 山本周五郎,作

庚申塚の少し手前、黒木長者の塀の外に1基の地蔵尊があった。ところが石の地蔵の肌が人肌のように生温かくなっていることが発見され、さらには地蔵の台石に置いた寛永通宝が翌朝には一分金に変っていた。巣鴨の人肌地蔵は福の神のように人々の人気と尊敬を集めるようになったが…