旧車 ボンネットダンプ デコトラ 大迫力のマニワリ

映画「トラック野郎」シリーズでは一番星号のライバル車としてたびたび銀幕にも登場した日野ハイキャブトラクタ。実車を見たことがない世代の方でも、劇中でその姿を見て、このアメリカンコンボイ風のフェイスに見覚えがあるという方も多いのではないでしょうか?冒頭に紹介します写真は1986年に撮影したもので、製材を積んで現役で走っていた頃の姿です。引いている台車は2014年5月に処分されましたが、ヘッドは走り始めてから40年以上の時を経た現在も健在です。動画の最後にこのHEのオーナーさんの知人の方が80年代当時に乗っておられた非常に稀少なHHのダンプの写真も紹介しておきます。「HHのダンプ??何それ???」と思われる方も多いかと思います。それもそのはず、HHといえばHEのツーデフバージョンのトレーラーヘッドに与えられた型式で、カタログ上にはダンプの設定はありませんでした。そこを特別注文によりHHのシャーシにダンプボディを架装し製作された、単車なのにハイキャブというたいへん珍しいダンプが私の住む町に2台走っていました。今回紹介しているのと同じ会社が所有されていたのですが、もう1台のほうは撮影する機会に巡り合えず、記憶に残るだけとなってしまったことが悔やまれます。このHHダンプ、フロントのぼかしガラスやヘッドライトの丸4灯→角2灯化、それに伴いライトベゼルをウロコステンレスで製作、さらにフロントグリルもウロコステンレス製に換装と、細かなところにも手が加えられています。リアバンパーに「さそり」のアンドンが組み込まれていますが、このアンドンは後にHEのオーナーさんに譲り渡され、現在も大切に保管されています。それではノスタルジックな7分関をお楽しみください。